メインコンテンツへ移動
AnyStorage
無料ダウンロード

Mac 向け S3 クライアント

Mac 向け S3 クライアント: Finder でバケットを開く

macOS 11 以降で使える S3 クライアントです。Homebrew で入れて、バケットをウインドウで見て、macFUSE なしで Finder にマウントできます。

Apple シリコンと Intel の両方に署名済みビルドを用意した Mac 向け S3 クライアント。Homebrew の cask と、ローカル WebDAV 経由の Finder マウントに対応します。

S3 クライアント Mac、S3 クライアント macOS、Amazon S3 Mac

このページは S3 クライアント(GUI)の概要の Mac 版です。AppImage、deb、davfs2 は Linux 版で扱います。

コマンド 1 行か、正しい dmg を選ぶか

Homebrew を使っているなら、導入は 1 行で終わります。

sh

brew install --cask kilerd/tap/anystorage

参照先は Kilerd/homebrew-tap で、リリースごとに更新されるため、brew upgrade で他のアプリと同じように新しいバージョンに上がります。

手で落とす場合はビルドを選ぶ必要があります。ユニバーサルバイナリではなく、2 つの別ビルドだからです。2026 年 9 月 23 日公開の 0.2.24 では、Apple シリコン向けの aarch64 dmg が約 8.9 MB、Intel Mac 向けの x64 dmg が約 9.7 MB。どちらも github.com/Kilerd/anystorage-release/releases にあり、Team ID V9ZRBTHDGR の Apple Developer ID 証明書で署名されています。つまり Gatekeeper は普通に開いてくれるので、右クリックから開く手順は不要です。対応は macOS 11 以降で、更新はリリースごとの latest.json から通知されます。

バケットに接続する

Amazon S3 が求めるのはアクセスキー ID、シークレットアクセスキー、リージョン、対象のバケット。アプリができることは渡した鍵ができることと完全に一致するので、ルートの鍵ではなく、バケットとプレフィックスを限定した IAM ユーザーを貼り付けてください。

S3 互換のサービスでは、接続が成立するかどうかを決める設定が 2 つ増えます。

  • カスタムエンドポイント URL。MinIO、Wasabi、Ceph RGW はこれで到達します。
  • パススタイルのアドレッシング。MinIO などが仮想ホスト形式の代わりに要求します。Amazon ではオフ、自前のエンドポイントではだいたいオンです。

Cloudflare R2、Backblaze B2、Google Cloud Storage、Azure Blob、Alibaba Cloud OSS、Tencent Cloud COS はそれぞれ独立した接続タイプです。WebDAV、FTP、SFTP、Google ドライブ、OneDrive、Dropbox、ローカルフォルダを含めて 20 種類以上。認証情報は Mac のローカルに暗号化して保存され、接続前にアカウントを作る必要もありません。

普段の画面

バケットはフォルダとして開き、プレフィックスはディレクトリのように辿れます。タブで素材のプレフィックス、バックアップ先、納品フォルダを同時に開いたままにできます。アップロードとダウンロードは進捗と履歴つきで 1 つの転送エリアに集まります。

Pro では、接続内の検索、ダウンロードせずに見られる画像・テキスト・音声のプレビュー、一括操作、ドラッグ&ドロップのアップロード、そして期限付きの署名付き URL が加わります。

Finder にマウントする

Finder の「サーバへ接続」が受け付けるのは smb、afp、ftp、http、https です。s3 は受け付けませんし、s3 を解釈する macOS は存在しません。従来の回避策は macFUSE の上に s3fs-fuse か rclone mount を載せる方法で、カーネル拡張、Apple シリコンではセキュリティ低減モード、2 回の再起動、そして OS アップデートごとの祈りが付いてきます。

AnyStorage はカーネルに触りません。アプリは通常の S3 API で通信し、接続中のストレージを自分のマシンで動く WebDAV サーバーとして再提供します。Finder は以前から WebDAV を話せます。

  • サイドバーの「サービス」から WebDAV タブを開き、開始を押します。既定のアドレスは http://127.0.0.1:3211、ポートは 1〜65535 で変更できます。
  • HTTP Basic 認証は常時有効です。ユーザー名は anystorage、パスワードは初回に生成される 24 文字のランダム文字列。どちらも編集でき、隣にコピーボタンがあります。
  • Finder で「移動」→「サーバへ接続」(Cmd+K)を開き、http://127.0.0.1:3211 を貼って接続、「登録ユーザ」を選んで先の資格情報を入れます。

アプリで開いている接続は、接続名のフォルダとしてボリュームのルートに並びます。バケットの隣に SFTP のホストや Google ドライブが置かれる形です。読み取りは HTTP range のストリーミングで、QuickTime で 4 GB の動画を中盤までスクラブしても、オブジェクト全体を落とさずにその付近だけを取得します。

想定しておくことが 2 つ。Finder の WebDAV クライアントはとにかく喋ります。エントリごとに追加の PROPFIND、ほぼ全ファイルに対する AppleDouble(._ 付きファイル)の探索、フォルダごとの .DS_Store の読み書き。ただしループバック上ではその往復が 1 ミリ秒未満で返るため、体感にはほとんど出ません。遅いボリュームでは defaults write com.apple.desktopservices DSDontWriteNetworkStores -bool TRUE で .DS_Store の書き込みを止める手も有効ですが、表示設定の保存を失う代わりだと理解しておいてください。

制限も書いておきます。無料版では WebDAV サーバーは読み取り専用。現行バージョンに TLS はないためループバックにバインドしています(0.0.0.0 にする LAN モードは警告が出ます)。アプリ再起動後は、その接続をアプリ内で一度開くまでルートに現れません。マウント経由で接続フォルダ同士を直接コピーすることもできません。

Mac の他の選択肢との関係

Cyberduck は最初に挙がる候補です。無料、GPL、2002 年から続き、Mac App Store にもあり、ストレージ事業者が接続プロファイルを登録しています。S3 を見るためのブラウザが欲しいだけなら、これで十分で費用もかかりません。Transmit は Panic の macOS 専用アプリで、転送に強く、マウント層ではなくアプリとして売られています。

Mountain Duck は Cyberduck の有償の兄弟で、仕事はマウントそのもの。macOS と Windows で動き、技術ドキュメントは cyberduck.io 側にあります。CloudMounter は Electronic Team のマウント重視の製品で、Mountain Duck と同じく Linux 版はありません。ドライブのアイコンが欲しいだけなら、どちらもよくできています。

ExpanDrive については正直に書いておきます。値段を理由に比較する前提が、もう成り立ちません。2024 年 1 月に Files.com が買収し、2025 年 4 月から個人利用は無料になりました(有償は 10 ユーザー超から)。「ExpanDrive より安い」は誰にとっても選ぶ理由になりません。

AnyStorage の違いはもっと狭くて、確認できる範囲です。macOS、Windows、Linux が同じアプリなので、混在チームでも説明が 1 種類で済みます。R2、B2、OSS、COS は「エンドポイントを変えた S3」ではなく独立した接続タイプです。マウントはカーネル拡張ではなく WebDAV 経由です。認証情報は自分の Mac の中に暗号化されたまま残り、間にアカウントは入りません。

無料版の範囲

ストレージ接続 2 つ、基本的なファイル操作、商用利用可。個人利用限定の条項も試用期限もありません。WebDAV サーバーは読み取り専用で、サポートはコミュニティベースです。Pro は接続数の上限を外し、20 種類以上のすべての接続タイプを開き、WebDAV を読み書き可能にして、検索、プレビュー、一括操作、ドラッグ&ドロップのアップロード、優先メールサポートを追加します。

よくある質問

Apple シリコンにネイティブ対応していますか

はい。aarch64 の dmg は arm64 ネイティブビルドで、Rosetta ではありません。x64 の dmg が Intel 用です。Homebrew は環境に合うビルドを選びます。

対応する macOS のバージョンは

macOS 11 以降、両アーキテクチャです。

macFUSE やカーネル拡張は必要ですか

不要です。閲覧はアプリからの S3 API 通信で、Finder のマウントは macOS 標準の WebDAV クライアントがローカルサーバーに接続します。カーネルには何も入らないので、Apple シリコンでセキュリティ低減モードに切り替える必要もありません。

Homebrew の cask は最新に追随しますか

tap はリリースごとに更新されるので、brew upgrade --cask anystorage で上げられます。dmg で入れた場合もアプリ自身が latest.json を確認します。

Cloudflare R2 や MinIO、Backblaze B2 に繋がりますか

R2 と B2 は専用の接続タイプです。MinIO と Wasabi は S3 接続タイプにカスタムエンドポイントとパススタイルを指定して使います。

それでも Finder が重いのはなぜですか

Finder がフォルダ単位ではなくファイル単位で何度もリクエストを出すからです。インターネット越しだとそれが積み上がり、ループバックならほぼ消えます。数千オブジェクトの移動はマウントではなくアプリの転送画面で行ってください。